小説「パラサッグ」

2020年6月7日

※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、youkoh(自分です)オリジナル小説です。

始まりの章

ちゅん、ちゅん、ちゅん・・・。

今日も朝がやってきた。
何も変わらない朝だがなんだか今日は清々しい気分で起きれた。
いつもは家を出る15分前に起きて、満足に朝ごはんを食べる暇もなくバタバタ出るのに・・・。
今日は珍しく2時間前に起床・・・。

「今日はかなり早く起きたな。まだ5時半かよ・・・。」

俺の名前は土師坊 一十木(はせぼう いっとき)
丁蘭(ちょうらん)高校に通う高校2年生だ。
なんの取り柄もないしがない高校生だ。
成績は並より上ぐらい。スポーツも普通。
ただ、頭の回転は速いと友達からよく言われる。まあ、趣味がプログラミングだからその学習がこの頭の回転の速さを鍛えているのかもしれない。まあ、そんなに友達もいない自分だが・・・(泣)

「と、俺は何を独り言を言ってるんだ・・・」

いつもより朝早く起きたせいか変な独り言を言ってしまっている。
まあ、しょうがない。これも男の性だ。

「男の性もなにも関係ないだろ(笑)」

自分一人で考えて不覚にも笑ってしまった。
「まあ、今日はそんなに時間にも追われてないからゆっくり行くか。」
そう思い、ゆっくりと準備をし学校に向かう一十木。
「今日は時間もあるし違う道で行ってみるか」
そう思い、いつもと違う道を歩いてみる。
「こんなところにこんな建物があるのか・・・」
違う道を歩いていると今まで気づかなかったものも見えてくる。
今まで気付かなかったのが驚くぐらいの謎の廃墟が目に浮かんだ。

「ちょっと入ってみるかな。もしかしたら中からお宝が見つかるかもしれない。」
実はこの一十木。趣味がプログラミングであり、なおかつ色々なパーツを組み合わせてちょっとしたロボットを作る事を趣味にしていた。休みの日にたまに廃工場を探してはジャンク品を拾うという趣味もある。
この廃墟も昔は栄えていたであろう中小企業の廃工場に見えたのでもしかしたらお宝が眠っているかもしれないという期待があった。

「なにかお宝はあるかな~♪」
「あっ!この部品使えそうだ!!めちゃくちゃレアっぽい部品があるじゃん♪♪」
かなりのお宝発掘所を見つけたようだ。
このような部分を見るとプログラミングやモノ作りがかなり好きだという事が伝わる。

「ん?」
「今なにかがいたような・・・。」
何か気配を感じた一十木。
今までのジャンク品発掘をしていたせいか周りを気にするようになっており、こういった警戒心が強い人間になっていた。
「もし人だったら通報されたらたまらないな。そろそろ行こう。」
ジャンク品を結構拾った一十木。あまり長居するのもいけないと感じたようだ。
「てか、もうこんな時間じゃん!?学校に遅刻してしまう。」
それなりにジャンク品も見つけたので学校に向かう一十木。しかし、時間を気にせずに学校に行くのも忘れてしまうぐらい発掘に夢中になるあたり一つの事に対しての集中力が凄まじいのだろう。
それがたまにキズとなる事もある為、少しずつ直さなければいけない部分だと一十木も感じている。

「ハア、ハア、ハア・・・」
遅刻してしまうと思ってしまう時間に焦って走っていく一十木。あと、学校まで残り500m程。急げば間に合う距離だ。
そして、残り300mのところで信号のある道路へと着いた。
「ここを渡れば完全に間に合うがここの信号長いんだよなぁ・・・」
そう。学校に着く前に一つ信号のある比較的大きな交差点がある。この交差点が結構長く、他の生徒も苦言を催している交差点だ。結局車が来ていないタイミングで赤信号でも構わず渡ってしまう生徒も結構後を経たない。
「よし!車はきていない!!」
そう思い、赤信号でも渡ってしまう生徒の一人となってしまった一十木。まあ、長くて遅刻しそうになっていたら渡ってしまう心情もわからなくもない。

ブーーーン・・・
「えっ!?嘘だろ・・・」
キキィーーーーッッ!!








ドンッッ!!!
横から凄いスピードで迫ってきた車。スポーツカーでもあった為スピードもよく出ていた。
その凄いスピードで轢かれた一十木・・・。
「嘘だろ・・・。俺の人生ここで終わるのか・・・。」
そう思った頃には意識も無くなり目の前が真っ暗になった・・・。

                                        続く

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Posted by youkoh